考える人に育つために


人は、放置出来る物事の割合に応じて豊かかどうかが決まる。

ヘンリー・デイヴィッド・ソロー

今すぐに答えを知ることができないと、不安を感じますか? すぐに答えを出せない我が子を見ると、心配になりますか? 変化の激しい予測困難なこれからの社会では、多様な視点で物事を捉え、状況に柔軟に対応し、多様な代替案を持って他者と合意し、自分の直観に自信を持って行動できる人であることが、ますます重要となってきます。 このようにたくましい人間力を養っていくためには、こども時代にどのような環境が大切なのでしょうか。 少なくとも、「唯一の正解を早く求める訓練」ではなさそうだな、という気がします。 はっきりとした答えが今すぐに分からずとも、自分自身の答えにたどり着くまでの道のりを楽しめることが増えると、毎日がとても豊かになります。 「どうしてだろう?」「もしかして」と自分で考え続けてみる。 考えるスタート位置を様々に変えてみる。 「ということは…」と、どんどんつなげて考えてみる。 そうすると、ある時に突然にハッとする瞬間が訪れます。 点と点が繋がり線となる瞬間。 受け身で教わった知識は興味がなければすぐに忘れてしまいますが、自ら育て続けた結果うまれた気づきは自分の血肉となり、代替できない「その人」を築いていきます。 では、こどもが考え続けるために必要なことは何でしょうか? ・多面的に捉え無数の方向から考えることのできる良質な問い ・考えるために材料となる知識 ・ぼーっとできる余白の時間 ・共に考えおもしろがる仲間である大人との対話 ・常に置かれている(誰かがそのために選び用意したのではない)たくさんの書籍 ・よく理解し信じて待ってくれる大人の存在 ・好奇心と探究心 一旦置いておく、放置できるということは、これだけ多くの心豊かな環境がその背景に隠れています。 これまでの常識とは全く異なる条件かもしれません。 だからこそいま早急に求められているのは、新しい教育手法やプログラムそのものではなく、こども一人ひとりを取り巻くあらゆる大人のパラダイムシフトなのだと感じます。 「What? なにを?」と、あるものをただ選択するのではなく、「Why ?それはなぜ重要なのか?」からはじまり「How? どのように?」と大人自身が考えることが、こどもたちの考える力を育てていくのではないでしょうか。

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