メンバーから【アクシデントを活かす!】

米のとぎ汁の効果を調べて、実験をやってみる(どんな実験をするかは子どもたちにお任せ)。 それをまとめてみんなに発表する。Co-musubi中学年ミーティングのお題です。 4年生の次男と一緒に取り組みました。

実験するところまでは、あーでもないこーでもないと親子で楽しく。 実験のために特別に準備するものも必要なく、効果もいくつもある中から選べて、思い立ったときにできる身近なテーマが絶妙です。 ところが、我が家は4つも実験したのに、ひとつとしてわかりやすく効果が出たものがないのです。 やばいどうしよう(と、親は気をもむが息子は気にしていない)。

もうひとつの問題はまとめ。 どうやったらまとめることを楽しめるんだろうと考えあぐねていると、井上さんから 「困ってる子はまとめの作戦会議やるよ」 と救いの手が。 私は「実験がひとつも成功していない」という事実がマイナス要素でしかないと思い込んでいましたが、井上さんは 「それってすごく印象的、おもしろい!失敗の面白さを伝える発表にしたらいいんじゃない?」 いつも「ちゃんとやらせないと」と窮屈に考えている私にとって目からうろこのアドバイスでした。

じゃあその面白さを効果的に伝えるには、どんな工夫ができるかな? たとえばこんなやり方、こんなのもある、と話しているうち、子どもの表情が変わり、早くやりたくてそわそわしているのが伝わってきます。 作戦会議のあとそのまま、まとめを作り始めました。

4つの中から取り上げることにしたのは、大根を煮る実験。 水と米のとぎ汁でそれぞれ下茹でして、味をつけて比較するはずでした。 水・とぎ汁、味付けの出汁もすべて同じ量をはかったのに、同時に火にかけたふたつのコンロの火力に差があったのです。 セットしたタイマーが鳴ってふたを開けたら、とぎ汁の方の鍋が強火だったため煮詰まって、焦げてしまっていたのでした。

子どもは「片方はおでんで、もう片方は大根ステーキになった」と表現。

ポジティブ。 どっちもおいしかったそうですが、味が全然違ううえ片方はかなり香ばしく、比較かなわず。

成功・失敗の分岐点をドラマチックに見せるため、すごろくのイラストで実験の経過を表現しました。

井上さんの「よく見えるように太く大きな字で。見せながら話すから、必要以上に文字で説明しなくてOKだよ」というアドバイスどおり、何をやったかがわかりやすく、実験からの学び「条件をそろえるのが大事!」という教訓でしめる紙芝居形式のまとめ資料ができあがりました。

「文字を書く」ことが得意でない息子にとって、大仕事だったけれど、がんばってやり切りました。

発表では緊張して練習した言葉がなかなか出てこなかったけれど、大きな声でわかりやすく話せたし、大きな文字とイラストのおかげでモニター越しでも見やすかったようで、Co-musubiの仲間たちに「めっちゃおもしろかった!」と言ってもらえて、とてもうれしそうでした。 自分の力で資料を作り上げ、発表までやり遂げて、すっかり「おれ、プレゼンの達人」という気持ちでいるようです。

私も学びました。 最初、私は失敗をダメなこととしかとらえられなかったし、型通りのことをやらせようとして、子どもの「やりたい気持ち」をしぼませかねなかっただろうなーと思います。 事実はひとつでも、いろんな視点を持っていれば、どんな風にも見えてくるし、いろんな活かし方がある。 そのことに改めて気づかされました。 「失敗」の発表も面白いだけでなく、さりげなく「失敗の大切さ」にまで思いが及ぶ井上さんの話があり、そこまで意図していたのか! と愕然としたのはここだけの話。

仲間たちの発表も、ユニークな実験を考えたり、とぎ汁の効果を確かめるだけでなくその先の「なぜ?」まで追求したり、効果を利用した新たな商品開発の可能性まで考えたり、実験を動画で見せたり……などなど、内容や見せ方それぞれに工夫があり、とても楽しかったです。それぞれの子どもたちが得た発見を知ることで、学びも深まりました。

いつの間にか、「勉強」が「楽しくないこと」になってしまっていた我が子にとって、Co-musubiは学びへの意欲を再生させる大切な時間になっています。その姿を見ながら、私も一緒に学びなおしを楽しんでいます。

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