わんぱく父さん、おやこ登山に目覚める!

【 第3座 チビ登山失敗談~失敗と対策 】

子どもの登山、楽しいですが多くの失敗もしてきました。 軽度なものから激甚なものまで書いて今後の教訓としたいと思います。 中にはここで初めて明かす、ママの知らない失敗談もあるかも。

《 目次 》

  1. 転倒

  2. 担ぐ人が子どもと一緒に転倒

  3. 門限破り

  4. 寒さ・暑さ

  5. 雪山

  6. 雉撃ち・お花摘み

  7. 翌日の発熱

  8. 天候の悪化

1. 本人の転倒 これは仕方ないですね。たくさん転んでバランス感覚を鍛させるしか対策はありません。 一応リュックに絆創膏や毒抜きなどは忍ばせていますが、ほとんどの転倒による怪我・痛みは 「痛いの飛んでけ療法」 で治療します。 子どもは走りやすい山道になると走りたがりますが、よく木の根っこにつまづいて転びます。 これも注意する必要があります。

保護者の視界から消えることがないように、常に注意しましょう。 下山時の丸石が浮いている所は、よく尻もちをつきます。 これも危険地帯だと覚えさせましょう。 丸石を踏んで転倒は、どちらかというと体重の重い大人の方がリスク高いですけどね・・・ いずれにせよ救急セットは必須ですので、購入してリュックに常備しておきましょう。 このサイトも参考にしてくださいね。「登山初心者の方々へ

ヒント:BSプレミアム「にっぽん百名山」をよく見るのですが、この番組は必ず「ワンポイントレッスン」のコーナーで、登山時の安全のヒントを教えてくれます。 ロープや鎖場の登り方、急斜面の下り方、稜線に出た時に強風が吹いたらどうするか・・・等々。 たくさん番組を見ると、幼児でも安全のヒントにくわしくなり、いっちょまえのチビ山岳ガイドになります。 山を登りながら「山岳ガイドごっこ」をするのも楽しいですよ。 鎖場に来ると 『他の人が鎖でのぼったり下ったりしているときは、鎖に触っちゃいけないんだよ、鎖をつかんでいる人が転んじゃうからね!』 こういったことを TVで教えてくれる のはいいことです。 2. 担ぐ人が子供と一緒に転倒 背負子をしていると、絶対転倒をしてはいけないのですが、急な下りでは丸石が浮いていたり、雨上がりでしかもよく踏まれた下り道ではどんなに注意をしていても転倒のリスクはあります。 とてもトップヘビーな状態ですから、普段であれば転ばないようなところでもズルッと滑ってしまうことがあります。 大体一回の登山で一回は尻もちつきます。 要は転んだ時にどう反応して子どもを守るかです。 今まで二度ほど派手に転んで(尻もちは数知れず)子どもを泣かせてしまったことがあります。 特に高尾城山から景信山の下りでこけたときは、全体重がコッティにかかったのではないか、というくらいの転び方で青ざめました。( 妻にはここで初めて報告します。ごめんなさい。)

絶対に防止できる方法はありませんが、 ① しっかりとした登山靴をはく ② 危ない道は歩かない。 これに尽きますね。 3. 寒さ・暑さ 登山に慣れてくると、レイヤリング(重ね着)を覚えるので、場違いな格好で寒い山にいくようなことはあまりありませんでした。 ただ、親子登山初期の頃は、数回寒い思いをさせてしまったかも。 子供用の高機能なジャケットってあまりないので、重ね着が有効です。 ただし登っているときは暑がりますので、こまめに「暑い?」「寒い?」と問いかけましょう。

寒さを引き起こす最大の敵は、風。 以下のものは夏山でも必須です。

  • ネックゲイター

  • 手袋

  • 耳当て付の帽子

  • ウィンドブレーカー的上着

  • 着替え(服がぬれてしまって気化熱で冷えてしまいそうなときは着替えさせる)

  • 替えズボン、パンツ(小さいころはよく漏らす)

そんなこんなで、ザックの中は子どもの着替えでいっぱいになります。 小分けできるバッグがあると良いですよ。 あと、帰りの車の中では普段着に着替えさせるとリラックスできて良いです。

暑さ対策の方は、こまめな水分補給など、一般的なことばかりですが、そもそも夏の盛りに低山は登らず、盛夏は2000m以上の山に登ることにしましょう(微笑) 真夏の低山は、あかんですよ・・・。 4. 門限破り 週末に子供と遊ぶのは楽しいけれど、疲れを残して月曜日を迎えたくないのは大人も子供も同じ。 朝は9時半までには登りはじめていて、14時頃には下山しているのが理想ですね。 それも、土曜日に。 とはいえ山に入ってしまうと、予想以上に時間がかかってしまい、門限を破ってしまうこともしばしば。 早朝出発できればいいけれど、幼児を5時にたたき起こすわけにいかないし(そもそも、起きない)。

時間を読み違って下山時に大雪が降ったことも(笑) 山での時間の読み方、慣れてくると大体こんな感じです。

  • ヤマレコやブログ記事の登山時間は参考にしない。 健脚な人の登山タイムを参考にしない。山と高原地図(スマホアプリもあります)のコースタイムを参考にする。

  • 4歳までは標準タイムの大体1.5倍、それに休憩時間を追加する。

山と高原地図の標準コースタイムは40~50歳の登山経験者で、2~5名のパーティを前提に算出しているらしい。 登山慣れすると、『40~50歳の登山経験者で、2~5名のパーティ』と一緒に登山道を歩いて、置いて行かれるか同行できるか、大体肌感覚でわかってくる。 そして子どもが成長した5歳以降、コースによってはコースタイムで登れる健脚チビ登山家が出来上がる。

  • 子どもの下りは5歳以降になるとメッチャ速くなります。 どうやら体重が軽いのも影響し、関節等への衝撃からの痛みが少ないのかも。猫のように駆け下っていきます(泣)

5. キジ撃ち・お花摘み

登山する人は良く知っている隠語です。 あれですね。 ここでは男の子の話のみで限定します。

朝余裕がなかったり、行程を急いでいたりするとトイレの確認を怠ってしまいます。 そして、気づくと恐怖のセリフを聞かされるわけです。

「おとうさん、う○ち〜。」

トイレットペーパーは常備しておきましょう! しかしこういう時に限ってなかったりしますね。 知っているコースで、トイレまでの距離がわかっていればいいけれど、わからない時は落ち着いて茂みの中に誘導しましょう。

一番困ったのは、仙丈ケ岳(標高3033m)を登った時ですね。 山頂直下、あと100mというところでSOS! この標高ですと森林限界を超えているので完全なオープンスペース。 さすがにここでキジ撃ちをするわけにはいかず、青ざめた顔のコッティを抱っこして、山頂直下の山小屋に駆け込みました。

というわけで、仙丈ケ岳の山頂はまだ極めていないんです。

7. 翌日の発熱 疲れをあまり残さずに月曜日の幼稚園登園を無事に迎えさせるまでが親子登山です。 とはいえどうしても疲れは残っちゃいますけれど。

山登りはなるべく土曜日に。 日曜日を回復にあてよう。

日曜日に登る場合は、なるべく早い帰宅を。 キャリアの中ではよく寝るので、担いでいる頃はあまり心配しなくてよい!?

豆知識:幼児は小学生の低学年くらいまでは筋肉痛にはなりません。 大人が翌日筋肉痛で油の切れたロボットのように歩いていても、子供は普通に歩いています。 そもそも筋肉痛は運動による筋肉の収縮により、周囲の結合組織が損傷、死滅細胞の除去のために免疫細胞が集まって炎症が起こるのが原因らしいです。 幼児は腱や靭帯がよく伸びるので、大人とくらべて炎症を起こしにくいんだそうです。うらやまし。

週末の山登りをするようになると、驚くほどたくましく育っていきます。 同じくおやこ登山仲間のお父さんとよく話すのですが、登山が直接の原因で風邪をひいたりしたことは実はないんですよね。(そうですよね、ママ?)

8. 天候の悪化 〜 経験談 保護者たるもの、山の天気予報には目を光らせていると思います。 一番難しいのは、午後や夜から天気が崩れるケースですね。

ほとんどの天気予報は平地の天気をベースに作られていますから、平地と山間部の天気のずれには十分気を付けましょう。 天候が崩れそうな日は、そもそも子どもを連れて山に行かないこと。 家でビールを飲みましょう。

そんな私の失敗談を下に記しますね。 もちろん急な天候の変化に備えて準備をしていることは最低条件ですが、そんな装備さえあざ笑うような激甚な天候変化が山間部ではよくあります。

+++ここから+++ おやこ登山 第30座目は百名山!雲取山 2017m 2015年08月02日

これは、コッティが初めて雲取山に登った4歳0ヶ月の時のこと。 この日は夜6時から雨の予報でした。 それを信じ登り始めて、山頂まであと2時間の稜線に出た時のこと。 時刻はまだ14時くらいだったかと。

ポツ・・・ポツ・・・

ん?空が暗くなってきました。

この時点では、降っても小雨だろう、と高を括っていました。 (*宿の人も、「雨が降り出すのが3時間早かった。」と言っていました。) それがこの後30分程で、空がまっくらに変貌していきます。 ヤバい… 目の前の尾根を閃光が走ります。 ピカッ!そして瞬時を置かずバリバリバリバリ・・・ 「近い」

そして「まずい、今の稲妻チビ太見ちゃったかな?」

振り返ると・・・

鬼瓦のような顔をしたチビ太が泣きべそで私に向かってきました。

「こわいよう、こわいよう。」

と私に抱きついて離そうとしません。

『こわいよ~おへそとられちゃうよ~』

カッパに着替えました。 雨脚は次第に強くなります。

コッティ、おへそは絶対に渡しません!

小雲取山の手前で巻道に出て、雨が本降りになる前に山荘へ、山荘へ、・・・

ん?後ろから小石が頭に当たりました。

小石ではなく、雹(ひょう)です。 雹(ひょう)がバラバラと落ちてきました。

それから山荘に着くまで、コッティがおへそを隠さない時は一度としてありませんでした・・・。

そして山荘から地図で30分地点。 とうとう奴がやってきました。(この写真の、真っ赤なところの直下にいました。)

猛烈に激しい雨。

1時間100mm。

しかも雨ではなく雹あられ(傘が壊れるかとw)。

横殴り。

雨宿りする場所もない稜線。 10分ほどその場でコッティを傘で覆いながら、雨が小康状態になるのを待ちましたが、一向にやまず、雨は激しくなるばかり。 足元を濁流が流れはじめました。 引き返すか(40分後ろ)?前に進むか(40分前)? 悩んでいると合羽を着たおじさん二人組がやってきて、止まっていてもしょうがないから先を目指す、と山頂へ歩いて消えて行きました。

確かにこれ以上ここにコッティをとどめておくと、低体温症になってしまうかもしれない。 それならば正面突破で山荘に駆け込もう、と覚悟を決めました。 背中には35kg+、前方には急斜面そして濁流、左手にストック、右手に傘(子供を濡らさないためにも)これで最後の40分を最高ペースで登り切りました。 道がほとんど見えなくなっているし、初めての道なので40分が1時間以上に感じられました。 ある意味火事場の馬鹿力を出すことができました。 山荘に転がりこむと、コッティは寒さから少し震えていました。 乾いたタオルで拭いてあげると元気も取り戻しましたが・・・

駆け込んだ山荘の周りには雹の山が堆積していました・・・

そんな記録的な大雨も、からっと止んで、その日の夕方はきれいな夕焼けを見ることができました。 山の天気は本当に変わりやすい。 +++ここまで+++ この後も、雲取山に登るたびに、 「あっ、ここ雨宿りしたところだ」 「ここで目の前で雷が落ちたんだよね」 と強烈に記憶に残っているようです。 くわばらくわばら。 つづく

《 ライター紹介 》

ムーチョ 人生棚ぼた。そして猪突猛進。 嫁さんの友達から山用のチャイルドキャリアを譲り受け、子供を巻き込み身体を動かせる週末がやってくる! 長男(子供)と次男(親)の冒険は嫁さんに心配されることばかり。荷物もチェックされ、追加される。 出かけてしまえば子供と2人。山ですれ違う人達に「小さいのに頑張るね。」と沢山褒めていただき、褒められて伸びる長男次男の山登りも3年間で50座以上に。 書けない失敗もあるけれど山で自分だけが見られる子供の逞しさを独り占めするのが何よりの楽しみ。

カテゴリー
最新記事
アーカイブ
タグから検索
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square

© 2017 co-musubi